2022年06月

N4NZGKJB25PMBMUMPR2MTOLIHU

清原 和博(きよはら かずひろ、1967年8月18日 - )は、日本の元プロ野球選手(内野手、右投右打)、野球評論家、タレント、YouTuber。大阪府岸和田市出身。愛称は「お祭り男」、「(球界の)番長」。2019年よりワールドトライアウトの監督を務める。 高校野球の甲子園大会での通算本塁打数の最多記録保持者(13本)。日本プロ野球
177キロバイト (27,386 語) - 2022年6月26日 (日) 03:25
PL時代には投手登板もありました

【清原和博氏、始球式 に登場!】の続きを読む

hqdefault

 プロ野球チームにはそれぞれ「お家芸」と言うべき伝統的特徴があるように思う。例えば今や球界最強のチームに登り詰めたヤクルトスワローズは伝統的に「強打のチーム」であり「生え抜き重視の育成型チーム」である。それゆえ育成の狭間の時期や故障者が続出してしまうとBクラスや最下位に転落することもよくある。

 が、そんな年でも「貧打」で苦しむことはあまりない。苦しむのは大体「投壊」だ。パワースピードを重視するパ・リーグが昭和の野球スタイルに固執していたセ・リーグを投打共に圧倒する時代が長く続いたが、セ・リーグの中で真っ先に全野手フルスイング&パワーベースボールに転換したのもやはり強打が「お家芸」の真中ヤクルトであった。あの時のヤクルトの方針転換こそが今のセ・リーグ復権の大転換点であったと個人的には信じている。

パ・リーグ各球団にある「お家芸」…オリックスの「お家芸」とは?

 パ・リーグに目を移してみると、プロ野球界の盟主ソフトバンクホークスは故・根本陸夫氏、孫正義オーナー王貞治会長が作り上げた現代プロ野球の理想郷である。圧倒的な資金力とブレることのない球団の大戦略によりドラフトで獲得した数多くの逸材を筑後のハイレベルな施設で徹底的に鍛え上げるのが「お家芸」であり、鋼のような心身を身につけた強者たちが投打共に溢れかえり虎視眈々と出番を待っている。さらには日本一になるためにどうしても必要なピースがあれば巨額のFA・助っ人獲得も辞さない。

 パ・リーグの古豪、埼玉西武ライオンズホークスと同じく一大帝国を築きあげた球団であり投打のバランスが素晴らしかった時代も多いがどちらかと言えば西鉄ライオンズ時代から伝統的に「強打のチーム」であり「生え抜き育成型」でもある。「豊田・中西」「秋山・清原」「中村・山川」など球界を代表する強打者育成こそが球団草創期から続く「お家芸」であり、同時に脇を固める選手たちの圧倒的な走力とチャンスを逃さない集中力に長けた「試合巧者」であることも「お家芸」である。生え抜きの選手育成手腕は球団経営が厳しくなって以降も衰えることはなく、主力選手がFAで何人流出しようとも次々と穴を埋める育成の力強さは見事という他ない。

 千葉ロッテマリーンズボビー・バレンタインが率いて以降はアグレッシブな走塁と畳み掛ける集中打でビッグイニングを作り、盤石の守備とブルペン陣でリードを守り抜くのが「お家芸」。ファンの不満としてはかつて有藤、落合、初芝、堀などの生え抜き強打者を育成してきた伝統がここ20年途絶えてしまっていることか。

 日本ハムファイターズは伝統的に「強打のチーム」であり投手力に不安を抱えている時代が多かった。北海道移転以降は強気と強運のドラフト戦略と独特の生え抜き育成力、さらには監督・GM・球団本部が役割分担する大リーグスタイルが「お家芸」……だったが近年はその「お家芸」に制度疲労が見られるのが残念。

 楽天ゴールデンイーグルスはまだ歴史が浅いので伝統的特徴である「お家芸」を語る時期ではないのだが、強いて言えばドラフトの強運と他球団の有力選手引き抜きが現時点までの「お家芸」であり、野村監督が去って以降は生え抜きの野手育成をやや苦手としている。

 こうした各チームの伝統的特徴「お家芸」というものは一朝一夕では変わらないし安易に変えてはならないものだ。それは風土や文化と同じようにチームの土台に染み込んでいるもので、根付かせるのに何世代にも渡る監督・選手の努力と長い年月を要するからだ。万が一これを失えば、その「お家芸」を取り戻すのには作り上げた時の2倍3倍の労力や年月がかかることはあらゆる歴史が証明している。

 それと本題に入る前にここで一つご説明しておかねばならないことがある。僕は個人的に人間が紡いできた「歴史」が大好きだ。日本史世界史からハンバーガーショップの歴史、漫画史に至るまで「歴史」とは僕にとっては人々の営みや喜怒哀楽が詰まった宝箱である。ゆえにプロ野球史も中学生時代から散々書物を漁り、長年観察し楽しんできた大好物なのである。もちろんオリックスファンなので阪急・オリックスの歴史は特に念入りに観察してきたつもりだ。

 そこで今回の本題である。我らがオリックス・バファローズの伝統的特徴「お家芸」って何なのだろう?

仰木監督イチローが去った後に失われたもの

 前身の阪急ブレーブスならいくらでも説明できる。西武ライオンズと並ぶパ・リーグを代表する古豪であり故・西本幸雄監督就任以降の1960年代~70年代に大黄金時代を築き上げた。そんな阪急の「お家芸」は優れたスカウト網を駆使して獲得した逸材を鍛え上げる「投打共に圧倒的な選手育成力」。それに尽きる

 野手では長池徳二加藤英司福本豊、中沢伸二、大熊忠義、松永浩美、石嶺和彦、福良淳一藤井康雄など。投手では山田久志米田哲也梶本隆夫足立光宏山口高志佐藤義則星野伸之今井雄太郎、山沖之彦など。不人気球団ゆえに自前の選手を徹底的に鍛え上げる他にチーム強化の方法がなかったとも言えるがその育成力は今のホークスライオンズと何ら遜色なかった。

 さらに外国人選手獲得でも抜群の眼力を持ち、ロベルト・バルボン、ダリル・スペンサー、ボビー・マルカーノ、ブーマー・ウェルズなど歴史に残る優良助っ人を数多く獲得している。

 そして投打共に優れてはいたが60年代以降の阪急は一貫して「強打のチーム」だった。その伝統は1988年秋のオリックスによる買収以降も受け継がれ、89年には門田博光を迎え入れ年間チーム本塁打170本&90年には186本という「ブルーサンダー打線」を形成した。

 そんな「お家芸」がおかしくなっていったのは仰木彬監督とイチローオリックス黄金時代を築き、そしてチームを去っていった2001年あたりからだ。仰木監督はまごう事なき名将ではあるがその資質はチームの現有戦力を結集して優勝に突き進むことに特化しており、西本幸雄監督や野村克也監督のような育成&勝利両立型のリーダーとは言えなかった。また本拠地を広大なグリーンスタジアム神戸に移したことと不世出の天才イチローの出現が逆にオリックスの「呪縛」になったのか、2000年以降のオリックスは細身で俊足巧打のイチロー型選手(そんな何人もイチローが出るわけないのに)中心のドラフトを繰り返すようになり、全国区の本格派スラッガーをドラフト上位でほとんど指名しなくなる。(2005年高校生ドラフト1位でT-岡田を指名したのが唯一か)

 こうして徐々に失われていく「スラッガー育成のお家芸」は、2004年冬にパ・リーグ有数の強打の歴史を「お家芸」とする近鉄バファローズとの合併を経てもなぜか改善することはなくむしろ悪化の一途を辿り、この頃のオリックスの「お家芸」といえば哀しいかな「貧打」「歴史的大量失点」「監督途中解任」と言った悲惨な単語が並ぶことになった。

2010年前後から取り戻しつつある「好投手育成」という「お家芸」

 そんなオリックスにようやく光明が見え始めたのは2010年前後からだ。最初に復活した「お家芸」は「投手育成力」だった。金子千尋西勇輝平野佳寿岸田護佐藤達也などが抜擢され主力に育つとチームの自信となり好循環が発生していく。山岡泰輔山本由伸田嶋大樹山崎福也宮城大弥、本田仁海などが次々と躍動し今や12球団トップクラスの投手王国を形成するまでに復活した。なので「ここ10年のオリックスのお家芸は?」と聞かれればそれは「投手育成力」であろう。ただ現在のプロ野球は「強打絶対主義」の時代であり昭和的な「小技と守りの野球」では絶対に「強打の野球」には勝てない。2010年からの10年間、オリックスはこの投打のギャップに苦しみ続けた。

 そこに名将・中嶋聡が登場する。彼はオリックスが取り戻すべきもう一つの「お家芸」に初めから気づいていた。そう「強打者育成」だ。中嶋聡吉田正尚T-岡田を除くオリックス野手全員の中から「強くバットを振ることが出来る選手」を全員抜擢した。杉本裕太郎宗佑磨紅林弘太郎太田椋佐野皓大来田涼斗らである。上手くいった選手も伸び悩んでいる選手もいる。

 ただ一つ確実なことは一度失われた「お家芸」を完全復活させるには信じられない忍耐力と努力、そして時間がかかるということだ。何せ「人間を育てる」のだ。

 全国各地のスラッガーの候補生の中から「本物の才能」を探し出すスカウト網の眼力を養い、獲得した逸材をプロの強打者に鍛え上げられる王貞治土井正博藤井康雄真中満のような名指導者を配置し、そして一軍で勇気を持って起用し続ける胆力と度量を持った名監督を据える。

 残念ながら今のオリックスにできているのは「名監督がいる」ところだけだ。まず一軍二軍全部見渡してもスラッガー候補生がほぼ見当たらない(笑)紅林弘太郎太田椋来田涼斗、元謙太はいるが、彼らは強いスイングの選手ではあるが根本的には中距離打者であり、村上宗隆山川穂高とは違う。(もちろん坂本勇人山田哲人のようになって欲しいと願ってやまないが)

 この極度のスラッガー人材不足こそが一度「お家芸」を失ったチームの深い傷跡に他ならない。毎日日替わりで若手を抜擢し続けほとんど誰も期待に応えてくれない中で中嶋監督が七転八倒しながら「強打の逸材」を渇望する気持ちがこの2年間毎日痛いほど伝わってくる。この絶望的状況を劇的に改善するには普通のことをやってたってどうにもならない。やるならプロ野球界の度肝を抜くようなことをしなけりゃ意味がない。頼みの綱はあの人だ。

拝啓 

 

 福良GMさま、さあ今こそ出番ですよ。今年秋のドラフトから一度で5人、今後3年間で15人のスラッガーを獲得しましょうよ。え? 投打の戦力バランスが崩れるですって? すでにめっちゃ崩れてますよ!(笑)

 

 え? クジ運悪すぎて山田哲人石川昂弥佐藤輝明も取れなかったトラウマが怖い? いつまで負けたままでいるつもりですか! 真正面からガンガン指名していきましょうよ。そして入団してきた若手には徹底した肉体改造と素振りで強力なスイングを身につけさせてください。

 

オリックス打線を完全になめてる敵投手がみんな投げてくる初球ど真ん中の150キロ速球を打ち損じることなく確実に1球で仕留められる強くて速くて正確なスインング」が必要です。今のオリックス打線は中日ドラゴンズと並んで12球団で一番スイングが弱いチームです。球団全体の意識を大きく変えましょう。そうすれば3年に一人はスラッガーが出てくるチームになります。絶対に。せっかく昨年優勝したんです。もう一段高い夢をチームファンも一緒に見ましょうよ。年間200発打てる「いてまえブルーサンダー打線」の夢を。

 

 もし福良GMが強打者育成主義に大きく舵を切ってくれるなら、僕たちファンも10年間待ちますよ。2000年代に崩壊した投手陣だってあの2003年「29失点の屈辱」から20年かかったけど投手王国を復活させたじゃないですか。あとは打線です。僕たちバファローズファンは福良GM・中嶋監督と共に阪急近鉄以来の「強打者育成のお家芸」復活の夢を見たいのです。これからの10年がどうかそのための旅路となりますよう祈っております。

 

敬具

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム ペナントレース2022」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト https://bunshun.jp/articles/55176HITボタンを押してください。

(市原 武法)

杉本裕太郎


(出典 news.nicovideo.jp)

ーズンから舞洲バファローズスタジアム(大阪市此花区の舞洲スポーツアイランド内)を本拠地に定めている。 2004年シーズン終了後に、神戸を本拠地とするオリックス・ブルーウェーブが、大阪を本拠地とする大阪近鉄バファローズを吸収合併したことによって誕生した球団である。「バファローズ
299キロバイト (46,269 語) - 2022年6月25日 (土) 16:57


球団を代表する生え抜きスラッガー育成が急務!

<このニュースへのネットの反応>

【【オリックス】「いてまえブルーサンダー打線」お家芸復活プラン!】の続きを読む


興奮の「巨人×阪神戦」中継

2022年4月29日、30日、5月1日日本テレビ系で放映された「巨人×阪神戦」は、視聴者に強烈な印象を与えた。特に映像関係者には、今まで見ることが不可能だったアングルに興奮を覚える映像だった。

キャッチャー目線からの投球映像。打球と一緒にトラックバックしながらのカメラワークプレイストップモーションになりながらも回り込んでいくというマトリックス的な映像。とにかく、こればっかりはどんなに言葉で説明しても理解されにくいので、YouTubeに上がっているアーカイブ映像を見てもらおう。

野球世界初[自由視点映像]5月1日「巨人×阪神」ハイライト

最初は通常の野球中継の映像だが、リプレイに切り替わると上空からのダイヤモンド全体を見渡せるアングルから一気に投手に近づき、投球と一緒にカメラは打者へと迫っていく。バットボールが当たる瞬間、時間が止まりストップモーションになるが、カメラはそのまま打者の横へと回り込み、打球を見せつつ一塁へ走っていく姿を後ろから追う。「えっ?どうやってるの?」と、唖然とせずにはいられない。

[シネマトグラファー小林基己の視点]Vol.05説明写真
自由視点映像の様子(提供:日本テレビ

これはキヤノンのボリュメトリック技術を使用したシステムで撮影されている。東京ドームにぐるりと囲む形で設置された87台の4Kカメラによって、この異次元の映像を可能にさせていた。

[シネマトグラファー小林基己の視点]Vol.05説明写真
東京ドーム3連戦4/29~5/1に設置したボリュメトリックビデオシステム

キヤノンの川崎事業所内にある「ボリュメトリックビデオスタジオ-川崎」に伺って、技術を担当されたキヤノンイメージソリューション事業本部SV事業推進センターの佐藤肇氏と日本テレビ放送網株式会社スポーツ
野球中継プロデューサー佐々木聡史氏に話を聞く機会に恵まれた。

実はこちらには2年近く前に一度伺っていてPRONEWSの記事「キヤノン川崎事業所にボリュメトリックスタジオ開設。未来を切り開く技術を見学」にさせてもらっている。ボリュメトリックは何かといった詳細に関してはこちらに掲載されており、今回はスポーツ中継とボリュメトリック撮影の可能性を中心に取材してみた。

キヤノン株式会社 イメージソリューション事業本部
SV事業推進センター 室長 佐藤肇氏

スポーツ中継とボリュメトリック撮影の可能性とは

日本テレビ佐々木プロデューサーは、「ドラマチックベースボールというタイトルが示すように、全てのシーンドラマチックに見せるということでいろいろな施策を検討してきた」という。

佐々木氏:

もともと日本テレビは、民放初の野球中継を放映したというパイオニア精神が根付いていて、東京ドームリニューアルに伴い、野球中継として世界初の取り組みが出来ればと思っていたところ、2021年11月に川崎のスタジオでボリュメトリックビデオを見せていただき、野球と組み合わせることで、より大きな可能性があると感じました。
技術担当も、「野球やスポーツ中継は固定されたカメラ位置からズームを使ったりとかで表情を見せたりしているが、カメラマンが行けない領域に自由に行けることが驚きで、新しい創作意欲が湧いてきた」と言っていました。

ただ、東京ドームリニューアルが3月にあるということもあり、現地調査に入れたのが2022年2月26日。オンエアの予定まで、あと2カ月に迫った時だった。

技術陣は戸惑う中、佐々木プロデューサーの熱意によって実施が決まってからは、川崎のスタジオでのテスト撮影、4月4日4月7日東京ドームでのカメラシステムの設置、その後、2回に渡り実際の試合によるテスト撮影と、怒涛のトライ&エラーを重ねて4月29日の本番を迎えた。

しかし、実際の試合ともなると想定と違うところも出てくる。簡単にいってしまえば、その時間と空間をまるまるキャプチャして、あとで自由にバーチャルカメラを移動できるというのが自由視点といわれる所以である。その範囲が広くなればなるほど負担が増してくる。そういったこともあって今回はキャプチャするエリアを内野に絞って考えていた。

それが、「想定と違っていたのはバッターが一塁ベースを回るときに膨らみ、急遽カメラを増やしてファウルゾーンまでエリアを広げた」(キヤノン 佐藤氏談)ということだった。実際の試合を撮ってみると想定外の部分も出てきてしまう。それを検証するための収録は、東京ドームに設置してから2回行われたということだ。

実は遡ること2019年ラグビーワールドカップキヤノンのボリュメトリックビデオが使用されていた。その時は100台以上のカメラで、サーバー車も2台用意しなければならなかったが、今回は87台、しかもサーバーが従来の半分で運営できるように最適化されたという。もちろん87台の4K60P素材のデータを3試合分残してあるので、全く別のアングルで動画を作成することも可能だ。

そして何よりも注目すべきは、遅延わずか3秒というリアルタイム性である。これはプレイを見た後に最適なアングルを探すボリュメトリックビデオとしては十分すぎるほど短いレイテンシーだ。

ボリュメトリック技術、システムの基本構成

ここで今回のシステムの基本構成についても触れておこう。

カメラキヤノン"CINEMA EOS SYSTEM"ベースカメラでボリュメトリック用に最適化したものを使用している。それを東京ドームキャットウォークをメインに客席後方、「聖地」と呼ばれるメインビジョン下にも設置し、計87台。それが光ケーブルによってサーバーへと送られる。

サーバーには2台のカメラスコントローラーが用意されており、それぞれ一人のオペレーターが操作している。そこでカメラワークを操作し、その映像が光ケーブルによって東京ドーム内の副調整室へと送られてオンエアされる。

つまり、東京ドームの中に時間と空間を自由に行き来できる透明な自由視点カメラが2台あるという事だ。

    テキスト
カメラ設置の様子。キャットウォークの手すりにクランプでカメラを設置したり、ビジョン下の客席後方通路にやぐらを構築してカメラ設置、メインビジョン下のグリーン無人エリア(野球選手にとっては聖地)に緑箱でカメラ設置している
※画像をクリックして拡大

今回は、サーバーコントローラーを載せた中継車に、番組のディレクターの指示でキヤノンのオペレーターの方が操作するというワークフローだった。カメラワークとクレーンワークを一人でやるようなものなので、普段、カメラマンをやっている自分からしてみると、一人でやるのはなかなか大変なことだと感じる。

    テキスト
システム監視・コントロールの様子。球場外の通路にキヤノン中継車2台(#0、#1)を設置。キヤノン中継車#1では、搭載するサーバーにて自由視点映像を生成、同中継車内の操縦室では日本テレビのディレクションによりカメラワークをつける
※画像をクリックして拡大

しかも、クレーンやドローンよりも自由度が高いし、力学的な障害も無いのでスピードを掴むのは並大抵のことではないように想像するのだが、さすがに慣れたもので、ラグビーワールドカップの時に比べ、アグレッシブカメラワークになっていたような気がする。通常はジョイスティックだが、オペレーターの方によってはゲームコントローラーを使用するということなので、YouTube動画のコメントにも野球ゲームとの比較で書く人が多いように、ゲーム感覚で操作するのがしっくりくるのかもしれない。

さて、ここで3月半ばに川崎のボリュメトリックビデオスタジオで収録された告知と実験の意味合いも兼ねた映像とそのメイキングを見てほしい。

大公開:撮影の裏側!新技術「ボリュメトリックビデオ

最新技術映像「ボリュメトリックビデオ4月29日(金)19時〜「巨人vs阪神」で放送!

ボリュメトリック技術の概略も動画を見る方が掴んでもらいやすいだろう。スタジオ内ではグリーンバックで20m×15mという範囲である。それが東京ドームとなるとキャプチャするのは内野だけとはいえ、両翼100mはあるわけで、もちろんグリーンバックなわけではない。カメラ位置も設置場所を見ると一番遠いところの設置になってしまう。確かに準備に2カ月、設置から3週間というのは冷や汗ものだろう。

メイキングの説明でもあったが、周りは東京ドームのCGに置き換えられるわけである。本番の東京ドームでの収録の時も、グリーンバックではないが、選手以外の部分は事前に作られた東京ドームのCGになるということは共通している。

そういったこともあってか、先ほど見てもらったアナウンスや状況音が入っているハイライト映像はリプレイ画像として他の素材にもなじんでいるが、ボリュメトリックの映像だけを繋いだBGMだけのものはCG感が増してしまう。人間というものは他のカットや音声でイメージを補完できる動物なんだなぁと感じてしまう。そういった意味でもリプレイ映像は最適な使い方なのではないかと再認識させられた。

リアリティに勝るものはない

あと、スタジオでの撮影本番とを比較して明確なのは、選手たちの動きだろう。実際に試合中に収録されたものは、力の入り方や躍動感など、小さなスタジオの中で撮影するのとは全く別次元のものになっている。スタジオで収録したものの方が、解像度も安定度もあるのに、リアリティはスタジアムで収録したものに到底及ばない。

キヤノンが、この3年間で遅延3秒という即時性にこだわったのは、この「生」のリアリティに勝るものはないという認識の元なのかもしれない。実際、ボリュメトリックがCGとはいえ、使っているテクスチャーはリアルタイムのもので、スライディングの土の汚れや細かいディテールの変化も反映されている。仮想空間とはいえ、紛れもなくそこには選手が存在しているのだ。

キヤノン、今後の展開

最後にキヤノンの佐藤氏から今後の展開について伺った。

佐藤氏:

キヤノンとしても、今回は仮設ということで、制限がある中での撮影でしたので、常設という形でカメラを設置して放送の方にも使っていただきたいし、様々なボリュメトリックデータとして2次利用的な形も模索していけたらと思います。
例えば、今回、自由視点ということでご提供しましたが、視聴者にとっては自由じゃないというような声も聞かれたので、そういった意味では視聴者が自由に仮想カメラの位置を選んでいけるようなシステムも目指していきたいと考えています。

[シネマトグラファー小林基己の視点]Vol.05説明写真

いつか自宅から自分好みのカメラアングルを自由に選んで鑑賞する日が来るかもしれない。これだけの最新技術を使ったバーチャルな空間にも関わらず、キヤノンのボリュメトリック技術は、スポーツの「生」を伝えるシステムへとこの3年間で進化していた。

Vol.05 キヤノン×日本テレビが実現した異次元の野球中継映像[シネマトグラファー小林基己の視点]


(出典 news.nicovideo.jp)

野球中継の楽しみ方が倍増!

<このニュースへのネットの反応>

【キヤノン×日本テレビがコラボ!異次元のGーT戦放送実現!】の続きを読む

KikuchiYusei220325-thumb-600xauto-267252

菊池 雄星(きくち ゆうせい、1991年6月17日 - )は、岩手県盛岡市出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。MLBのトロント・ブルージェイズ所属。愛称は「U Say」他(後述)。 妻は元アナウンサーの深津瑠美。代理人はスコット・ボラス。 小学3年生の時に見前タイガースで一塁手として野球を始める。
71キロバイト (9,582 語) - 2022年5月19日 (木) 02:50
超一流のアスリートはメンタルも超一流

【菊池雄星がメジャーで殻を破れない原因がコチラ!】の続きを読む

bd3a8fa7f8ea3fab29a1e07dd71b2770_1

ARINA株式会社が運営する幼児、小学生の親御さん向けの教育メディア「おうち教材の森」(https://naki-blog.com/study/)は、日本全国の中学生以下のお子さんをお持ちの親御さんを対象に「子どもが好きな野球選手は?」とアンケート調査を実施しました。その結果を公表します。

調査方法:インターネット調査
調査人数:200人(10代:3人、20代:36人、30代:80人、40代:50人、50代:22人、60代以上:9人)
調査主体:ARINA株式会社、おうち教材の森
調査時期:2022年3月2日
調査レポート:https://naki-blog.com/study/survey-report-76
*本アンケート結果を引用する場合は「おうち教材の森」のURLhttps://naki-blog.com/study/)を使用してください。
  • 調査結果
子どもが好きな野球選手は?」とアンケート調査した結果、1位は『大谷翔平』でした。
・物語の主人公のような選手だから。
・一番有名なので。
・背が高く、アメリカでも活躍している姿を見て、憧れているようです。
メジャーリーグの中継が大好きで見ています。
二刀流なのがかっこいいから。
・今最もすごい野球選手だから。
・巨人で最も活躍している選手であるから。
・かっこいいから。
ユーモアもある人間だから。
・父が巨人ファンのため、巨人戦をよく見ていた子供は坂本勇人ファンになりました。
・巨人が好きなようだから。
・笑顔が優しいから。
まーくんの愛称で親しんでいました、野球に詳しくない子でも知っていました。
・かっこいいから、愛称も呼びやすいから。
・有名だから。
・『柳田悠岐ホークスファンです。日本プロ野球で一番三冠王、40-40に近いと思うから。顔がかっこいい。
・『山本由伸』印象がいいからです。昨年大活躍したから。
・『山田哲人』かっこいいしホームランを打って派手だから。所属チームが好きだから。
野球は日本の子どもたちにとって身近なスポーツのひとつです。プロ野球を目指す子どもも多いなか、いま最も注目されているのは「大谷翔平選手」でした。
鍛え上げられた身体とさわやかな笑顔は画面越しでも親しみがあり、日米野球界で目立つ存在です。その活躍ぶりもすさまじく、憧れる子どもはもちろん、野球は興味ないけど大谷選手は知っているという声もあるほどでした。
子どもたちの夢がふくらむような活躍を今後も期待したいですね。

ARINA株式会社は、運営するメディア「おうち教材の森」を通じて、1人でも多くの人が、より良い家庭学習環境を整えられるように、社会に貢献してまいります。
ARINA株式会社について
ARINA株式会社は、“メディアを通じ子育てを豊かに”を企業のVisionに掲げ、皆様の生活に寄り添ったライフスタイルメディアの展開やオウンドメディアの受託事業を展開しております。
会社HP:https://arinna.co.jp/
関連メディアメロウ https://arinna.co.jp/mellow/
●おうち教材の森おこさんにぴったりの通信教育を比較レビューするメディアです

【通信教育教材の選び方】
幼児:https://naki-blog.com/study/category/preschool-education
小学生https://naki-blog.com/study/elementary-school-inexpensive
中学生https://naki-blog.com/study/middle-school-recommended
高校生https://naki-blog.com/study/high-school

【通信教育のキャンペーン情報】
こどもちゃれんじ:https://naki-blog.com/study/challenge-campaign
進研ゼミhttps://naki-blog.com/study/shinkenzemi-campaign
ポピーhttps://naki-blog.com/study/popy-campaign
スマイルゼミ:https://naki-blog.com/study/smile-zemi-campaign
Z会:https://naki-blog.com/study/zkai-campaign

〇教育に関する教材・知育玩具などの掲載依頼問い合わせ先
https://naki-blog.com/study/contact

配信元企業:ARINA株式会社

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ



(出典 news.nicovideo.jp)

の末っ子として生まれる(長男は社会人野球選手でトヨタ自動車東日本硬式野球部所属の大谷龍太)。 翔平という名前は、父が地元の奥州平泉にゆかりのある源義経にちなんで、義経の戦うと飛ぶイメージから「」の字を用い、平泉から「」を取って名付けられた。 奥州市立姉体小学校3年時に水沢リトルリーグで野球を始め
216キロバイト (28,739 語) - 2022年6月26日 (日) 02:24


鉄板!

<このニュースへのネットの反応>

【【調査結果】子どもが好きな野球選手1位はやっぱり!?】の続きを読む

このページのトップヘ