cyuunichi

 立浪監督が指揮を執る中日が苦しんでいる。40試合を経過し、借金「14」(22日現在)とすでに昨年終盤の最大借金に並んでいる。若手の積極起用を進めるチームではちぐはぐさも目立つとあって、球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者高木豊氏は23日に更新した自身のユーチューブチャンネルで中日のチーム状態について言及している。

【動画】ボーンヘッドが指摘された18日の試合、8回に石川昂が本塁付近で減速した場面


 高木氏は低迷続くチームにおいては「2割8分打てる素材、みんなが20盗塁できるチームを作れば勝てるようになるよ」と今後のドラフト戦略も大事とした。

 続けて、先に打撃不振で登録抹消となったメジャー通算41本塁打のアキーノに関しては「切っちゃダメ。アキーノは20盗塁できるぐらいの足を持ってる。バッティングを教えてやったら20発は打てるから」と一軍起用で粘り強く育てるべきだと話した。

 さらにチーム浮上の条件としては「熱血コーチ」を求めた。

 「選手とコーチが寝食を共にするぐらいじゃないとチームは救えない。ゲームが終わりました、明日頑張りましょう、それじゃダメ。一緒に寝るぐらいじゃないと」と、さらに親身になって指導することを求めた。


 チームでは18日の阪神戦(バンテリンドーム)で石川昂弥の怠慢走塁がクローズアップされた場面もあった。

 3点ビハインドの8回二死一、二塁から、村松開人が左翼線に長打性の打球を運んだのを見て、二走・石川昂弥は本塁へ駆け出し、一走・細川成也一気に三塁を狙った。左翼を守るノイジーは好送球で細川を三塁手前でタッチアウトにしたが、石川昂は本塁手前で減速したため、細川がアウトとなった瞬間に本塁に到達できておらず、得点は認められなかった。

 反撃の芽を摘むことにもなり、得点が入るまで全力プレーを続けるのは基本だとして各方面から批判を浴びたプレーともなったが、ただあのシーンにおいても、阪神の左翼を守るノイジーは強肩で知られていただけにそういった情報も選手と共有できていたかなど、高木氏は首脳陣の責任を問う場面もあった。

 12球団ワーストの32失策(22日現在)と守備の綻びも目立つが、これについても若手を起用していることで「緊張感というのは、確かに若いから技術的なミスもある。だからエラーは増えるというのは分かる」と理解を示しながらも、「選手のミスというのはコーチのミス」でもあるとして、指導法など含め一考の余地はあるとした。

 就任2年目となる立浪監督はオフには主力をトレードで放出と血の入れ替えを断行。若手の積極起用で低迷続くチームの「未来」を描こうとしている。ただまもなく交流戦も始まる中、このまま上がり目が見られず、ずるずる負け続けるようではファンの我慢も限界に達する。選手の奮起にも期待したいところだ。


[文/構成:ココカラネクスト編集部]


低迷続く中日の問題点はコーチにも? 球界OBから指摘を受けた「ポイント」とは


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>